サーバのリプレースでこれまで使っていた自作サーバだけでなくHPのMicroserverでも確認できたので。
さて、FreeBSDにはpowerdという「システム状態をモニタして、それに応じて、様々な電源制御オプションを設定」するデーモンがあり、9.1-RELEASEではインストール時に起動オプションの選択が現れるほどメジャーな扱いとなっています。実際、このデーモンを有効にして起動すると、
% sysctl dev.cpu.0.freq dev.cpu.0.freq: 100
のようにCPUクロックが100MHzとかに落ちてくれます。
では実際どのぐらい消費電力が減っているのかと思ってワットチェッカーで計測してみると、期待に反して
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powerd | dev.cpu.0.freq | 消費電力(W) |
---|---|---|
on | 100 | 42 |
off | 1300 | 39 |
[clear] という結果に。消費電力はシステムがアイドル状態の時にほぼ安定して表示される値で、デーモンを起動/終了させるとやはり前後で3Wほど上下します。Microserverの消費電力は全体でも42Wほどなので、3W(7%)の違いは馬鹿にできません。 また上記の結果はHPのMicroserverに9.1-RELEASEを入れた場合の物ですが、この傾向は7系を使っている自作サーバで2,3年前に調べた時も同様でした。
というわけで、節電目的でpowerdを有効にするのは(環境によっては?)逆効果なようです。
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