周りでバタバタとしたせいか、昨日になって、サーバラックから30分おきぐらいに、靴底に画鋲が張り付いた靴で廊下を歩いたときのような、カツーンという音が聞こえてくるようになりました。音源をたどるとこのサーバです。明らかにまずい兆候なので、まずは設定ファイルをバックアップ。続いてデータをバックアップしようとしたら、しばらくしてHDDがtimeoutを起こしてOSごとハングアップ。連続アクセスなどの高い負荷を長時間かけなければとりあえずは動くので、起動したままHDDを購入にお店に走りました。うちの会社のサーバもかねているので、5時まで待ってデータの移動開始。
HDDを近所のPCショップで\1980で投げ売りされていた変換アダプター(IDE-3525)を使って正常なPCに接続して作業開始。案の定というか、いったんディスクへのアクセスができなくなると、コピーコマンドはもとより、sync や shutdown も機能しません。活線挿抜に望みをかけますが、OSがpanicして再起動しました。しょうがないので機械的にリセットをかけると、再起動時のfsckでコピー先の大量のファイルが消えます。被害を最小限に抑えるために編み出したノウハウは、次のようなものです。
止める方法が確立したので、いよいよデータのサルベージ。I/Oエラーが出る場所はまちまちなので、円盤上には正しいデータが残っていることが期待されます。ただし、dumpコマンドでバックアップを取ろうとすると最後まで行かないので、細かいディレクトリ単位でバックアップしました。
# cd /src/usr
# tar cf - local/etc | tar xvpfC - /dst/usr/
# rsync -acut /src/usr/local/etc/xxx/ /dst/usr/local/etc/xxx
しばらく上記方法でちまちまとコピーを取っていたのですが、何回かやっているうちに、アクセスが止まった直後にHDDをちょっと動かすと復帰することを発見。HDDから聞こえる音から、円盤の回転が落ちるか止まるかした結果timeoutしているようで、HDDを傾けることによって止まった円盤の回転が再開している感じでした。これで状況は一変し、tarで一気にバックアップ、その間、HDDを持ってひたすらゆっくりと揺らすという、はたからみると危ない人モードに。動作中に揺らすというのはちょっと怖いですが、壊れるような衝撃を加えるわけではないので、まあ大丈夫だろうと判断しました。
成功した方法から書くと、新しいHDDにOSをインストールした後、サルベージしたデータをコピーして終了です。で、以下にはうまく行かなかった方法を後学のためにメモ。
# dd if=/dev/zero of=/dev/da0 bs=1024 count=1
Boot Managerを選択してクリーンインストール。正常起動
復旧作業のBGに流していたんですが、小倉氏が中立の立場を守るために、これまではライブドアに対してネガティブなコメントができなかったとか、ライブドアを散々非難していました。ところが、その直後に伝えられたヤマハの事件に対して、「ヤマハと検察の認識の違いだったんだろう」「あんな立派な企業が不正と分かっててあんなことをするはずが無い」「なぜ、政府(経産省)は告発する前に照会や確認をしなかったんだ。そうすればヤマハも問題に気づいて行動を改めることができたはずだ」とか何とかやけに張り切って擁護していました。で、ふとそれって主語をヤマハからライブドアに替えても成り立つよなぁと思ったり。小倉氏に限らず、中立という言葉を擁護はいくらやってもok、非難はタブーという意味だと(わざと?)勘違いしている人が多いような気がします。
あと、フジに限らず、堀江氏は一連の行動に対して不正だったとは思っていないと言い、他の幹部は、一連の行動をやった事実を認めていることに関して、堀江氏は不正への関与を否認、他の幹部は不正を認めているというミスリーディングしているのには、明らかな悪意を感じます。ライブドアが行っていた株価の引き上げ手法がえげつないのは解説報道をみると良く分かるので、へんな情報操作に走らずに事実関係を正しく伝えてくれれば十分だと思うのですが。